尊敬する遺留捜査が、オトーサンやらタモリさんだったりするのは、ちょっとサミシイ気もする。

　帰宅して、録画予約してあったドラマを見ながら採点をしています。

　まずは、テレ朝系列の「遺留捜査」。うん？ この被害者は、見覚えが……。

　僕のようなテレ朝刑事ドラマフリークにとっては、被害者にどんな役者を起用しているかが、まず気になります。そんなのどうでもいいだろう、とおっしゃる方もいるでしょうが、それが違うんですよ～。

　本当に無名の役者さんの場合には、ただただ「死体」で終わるんですよ。でも、ある程度名の知れた役者さんが始まっ早々に殺された場合には、その後のストーリーの中で、何度も出てくるんです。だから、まず犯人を見極める前に、被害者の役者さんを見極めるのが、(テレ朝)刑事ドラマフリークの基本なんです。

　さて、今週の「遺留捜査」では、開始早々に被害者が亡くなるんですが、その顔に見覚えがあったんです。

　わかった！ 加藤虎之介さんじゃあないですが。NHKの朝ドラ、「ちりとてちん」で、四草役でメジャーデビューして以来、その鋭い眼光に、僕が注目していた役者さんです。その後、「相棒」では、伊丹刑事を殺そうとする犯人役を演じ、「臨場」にも出ていました。(よね？)

　ということは、彼は「テレ朝俳優」の仲間入りしたということではありませんか？ いやあ、よかった、めでたい。

　「テレ朝俳優」とは、僕が勝手につけた名称ですが、テレ朝の刑事ドラマに、１クールでほぼ確実に、一度は犯人その他の重要な役で出演する俳優さんのことです。中原果南さんや、高橋かおりさん、金子容莉枝さん、あるいは大高洋夫さん、長野里美さん、京晋佑さん、塩野谷正幸さんといった劇団の主役級の方などを挙げることができます。

　僕の好きな加藤虎之介さんがその中に加わったとあれば、実にめでたい！

でも、ちょっと太りましたよね？ 以前は、もっとアゴの線がシャープだったような……。

　まあ、それはさておき、めでたい。そして、その加藤虎之介さんを殺した堀部圭亮さんも、「テレ朝俳優」です。「相棒」でも不正がバレて警官を殺す刑事役でしたが、今日も犯人でした。出てきた瞬間に、犯人だよね？と思いつつ見られて、安心感も増します。

　こんなふうに、どんなに忙しくても、テレ朝系列の刑事ドラマを欠かすことができないのは、僕の悪いクセ、と杉下右京風に締めておきます。(笑)