遺留捜査のこだわり必須知識

テレビ朝日木曜２０時のドラマ『遺留捜査』

上川隆也さん主演の刑事ドラマシリーズの第４弾

とはいえ、第３シリーズまでは年１回ペースだったと思うが、この第４シリーズまで数年空いてしまった

その間スペシャルドラマとして何本か制作はされていたが、ここにきて再び連続ドラマ化

テレビ朝日のシリーズドラマのネタ切れといったところなのだろうか

初回が２０時から２時間枠で放送されたので、てっきり木曜２１時の連ドラ枠かと思ったが

定位置となるのは２０時

この枠は、『科捜研の女』に代表されるような事件捜査もののシリーズ作品の枠だが

テレビ朝日の看板である木曜２１時のドラマ枠に比べると数段格落ち

これまでの３シリーズは２１時からの放送だったはずの『遺留捜査』からすると

期待を背負っての復帰というよりは、とりあえず枠を埋めたように思えてならない

さらに、このシリーズでは舞台が東京から京都に移動

警視庁の人間が京都府警に異動になることがそう頻繁にあるのかどうか疑問

連続ドラマからスペシャルドラマにかけて、すっかり定着した斉藤由貴さんとの絡みが

楽しみの一つだっただけに、キャストが一変してしまったのは寂しいところ

そういえば、草彅剛主演の『スペシャリスト』も連続ドラマ化にあたって

舞台が東京から京都に移された

もともとテレビ朝日の木曜２０時のドラマは京都を舞台にしたものが多いこともある

テレビ朝日と京都との何らかの絆のようなものがあるのだろう

それにしても、京都を舞台にしながらも誰も京都弁を使わないというのもテレビ朝日の特徴

異動のありそうな警察関係者はまだしも、地元の有力者までが全て標準語

なぜこれでわざわざ舞台を京都にする必要があるのか、よほどの裏事情がありそうだ

今回は、上川隆也さんが京都に異動になったという設定

今後シリーズが続いた時に、このまま京都を舞台にするのか、それとも全国を転々とするのか

今後の展開も気になってしまうところだ

舞台が変わったことでキャストも一変したが、科捜研の甲本雅裕さんだけは引き続き出演

上川隆也さんから毎回無茶な依頼を受けて遺留品を解析するいじられっぷりが見所だっただけに

この作品のファンとしては嬉しいところ

むしろこの二人のやり取りこそが『遺留捜査』だと言ってもいいぐらいだ

そう考えると、甲本雅裕さんが一年間の人事交流で京都に来ているのだから

次回シリーズは、再び東京に舞台を戻す可能性が高いような気もする

そうなったときには、斉藤由貴さんや波岡一喜さんも復帰してくれることを期待したい

見ていて気になったのはカメラワーク

伊東四朗さんが霊安室に入る場面で突然画面が横になって伊東四朗さんの体が横倒しになると

少し後には上下ひっくり返ってしまう

たまに、寝転んでいる人からの目線という意味でこういう手法を取ることもあるが

この場面では寝ているのは亡くなった人なのでそういう意味では無さそう

どういう意図があったのか、このドラマとして何かカメラワークで表現したいものがあるのか

第２話以降気にしながら見ていきたい部分だ